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2021.04.14
プレスリリース
Gunosy、インド若者向け金融サービス「slice」を提供する GaragePreneursへ追加出資決定 インドの若者を中心に広がる"金融格差"解消を支援
株式会社Gunosy(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹谷祐哉、以下 Gunosy)は、インドで若者向けにキャッシュレス決済・少額デジタル融資・クレジットカード発行サービス「slice」を提供するGaragePreneurs Internet Pvt. Ltd.(本社:インド共和国、代表者:Rajan Bajaj、以下 GaragePreneurs)への投資を決定いたしましたので、お知らせいたします。
GaragePreneursは、「redesigning your financial experience(お客様の金融体験を再設計する)」をミッションとして、特に与信領域に着目し、インドの学生を中心とした若年層と、エリート会社員などとの間で広がる金融・決済サービスの利用格差をテクノロジーで解決しています。
Gunosyも、「情報を世界中の人に最適に届ける」という経営理念のもと、情報量の増加にともなう情報格差の拡大といった社会課題をテクノロジーで解決することをミッションとしていることから、GaragePreneursの取り組みや理念に賛同し、高成長サービスである「slice」とともに大きな成長曲線を描くパートナーになることを考えております。
GaragePreneursが提供する「slice」は、銀行によって提供される従前の手法では、十分な信用背景がなくクレジットカード等の与信を受けることが難しい学生を中心とした若年層(学生・社会人)に対して、簡便な登録のみでスマートフォン・クレジットカード等を用いた信用決済を実現するキャッシュレス決済・少額デジタル融資・クレジットカード発行サービスです。インドでは、金融機関による伝統的な手法で大手企業勤務など優れた信用背景を持つ人物に与信の提供が集中しており、人口のボリュームゾーンでもある若年層にはクレジットカード等の与信サービスの普及が進んでいません。そのため、このような層に対して手軽に少額融資を実現する「slice」は、すでに約250万人の累計ユーザ登録数を有する金融プラットフォームとして、インド国内で確かな支持を獲得しております。今後「slice」は、若年層に対して与信機能を提供する社会のインフラとして、今後も長期的・安定的に成長していくことが見込まれます。
特にスマートフォンを介したサービス展開は、申請に多くの紙書類が必要な銀行のクレジットカード発行工数やコストを削減するだけでなく、少額融資を起点として、その後のクレジットヒストリーにより与信額を引き上げるなど、個人の与信体験の最適化を果たしています。さらには、決済機能に止まらず、利用履歴に応じたユーザ自身のクレジットスコアの可視化、様々なクーポン情報やECに関するお得な情報の提供などの優れたデジタル体験の実現を通じて、個人のオンライン消費や金融体験を変革することにより、スマートフォン世代の若者を中心に市場を開拓しています。
同様にGunosyも、アナログメディアやパソコンから閲覧していたネットニュースなど多岐に渡る媒体形状の情報を、スマートフォンをプラットフォームとすることにより、ライフスタイルに合わせた簡便な情報取得、コンテンツ拡充やさらにはアルゴリズムの改修による情報取得コストの削減などを通じて、新たな情報取得体験を提供しています。
また、中長期的にはGunosyの保有する技術と「slice」の顧客基盤分析・デジタルプラットフォーム共同開発などにおける協業可能性があると考えています。そのため、追加出資を通じて関係を強化することが、Gunosyのメディア・広告領域以外の新たな収益の柱の構築に有益であると判断し、GaragePreneursへの追加投資を決定いたしました。
なお、今回の追加投資は債券(強制転換条項付転換社債)の取得により行われますが、当該債券が、GaragePreneursの発行する株式に転換された場合、GunosyはGaragePreneursの約20%以上の議決権を保有する見込です。これに伴い、将来GaragePreneursはGunosyの持分法適用関連会社となる見込みです。
■GaragePreneurs Internet 会社概要
会社名:GaragePreneurs Internet Pvt. Ltd.
本社:インド カルナータカ州、バンガロール
代表者:Rajan Bajaj
設立:2015年6月
URL:http://slicepay.in/
事業内容:少額デジタル融資・信用決済・クレジットカード発行サービス