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2023.02.06
プレスリリース
Gunosy Tech Lab 情報検索の国際会議「ECIR2023」にて研究論文が採択 情報検索・推薦システムを評価するインターリービング手法の効率の良さを理論的に解明
株式会社Gunosy(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:竹谷祐哉、以下 Gunosy)は、Gunosy内の「Gunosy Tech Lab(読み:グノシー テック ラボ)」に所属する研究員の飯塚洸二郎、森田一と筑波大学の加藤誠氏による「Theoretical Analysis on the Efficiency of Interleaved Comparisons」の研究論文が、情報検索に関する難関国際会議「ECIR2023」(The 45th European Conference on Information Retrieval)のFull Paperとして採択されたことをお知らせいたします。
ECIRは情報検索分野において権威の高い国際会議の一つです。本論文は2023年4月にアイルランドにて開催される「ECIR2023」にて発表が行われる予定です。
■研究背景
情報が日々蓄積していくインターネット空間において、ユーザーが求める情報や商品を適切に選び出すために、情報検索システムや推薦システムが幅広く使用されています。これらのシステムをより便利に改善するには、評価のプロセスが欠かせません。代表的な評価の仕組みには、ユーザーを介した評価を行う、A/Bテストをはじめとしたオンライン評価があります。オンライン評価の中でも、評価対象のランキングを混ぜ合わせて評価を行うインターリービングが近年注目されています。この手法はオンライン評価の中でも特に効率がよく、A/Bテストに比べて10倍から100倍程度効率が良いことが実験的に度々報告されていました。しかしながら、なぜ効率が良くなるのか、根本的な動作原理が分かっていませんでした。
■研究概要
本論文ではインターリービングの効率の良さを解析するため、解析用のインターリービング手法を構築することを通して、どのような条件下でインターリービングの効率が良くなるのかを理論的に明らかにしました。具体的には、ユーザーがランキング上のアイテムを上から閲覧していき、満足するアイテムを発見・消費した後にランキングの閲覧を停止する場合において、インターリービングはA/Bテストよりも効率が良くなることが分かりました。また、この理論的解析の内容と数値実験の結果が一致することを確認しました。
論文の概要図
■研究成果の活用ポイント
本論文の研究成果は、以下のような効果が期待できます。
・システムの評価にインターリービングを適用すべきかの判断が事前に可能になったため、サービス提供者が積極的に適用を進め、評価効率の改善が促進される
・新たなインターリービング手法を構築するさいに、動作原理を活用することで、より効果的なインターリービング手法の開発につながる
Gunosyは今後も提供サービス群と関連の深い情報検索・推薦分野の研究を続けるとともに、よりよいサービス提供を行っていけるよう開発を進めて参ります。
■Gunosy 会社概要
Gunosyは「情報を世界中の人に最適に届ける」を企業理念に掲げ、情報キュレーションアプリ「グノシー」の提供をしています。また、KDDI株式会社とニュース配信アプリ「ニュースパス」を共同提供し、ポータルアプリ「auサービスToday」の開発・運営を担当しております。これらのメディア事業のほか、「GunosyAds」等のアドテク事業も行っています。この他、お茶の D2C ブランドとなるムードペアリングティー「YOU IN」の開発・販売をしています。
会社名:株式会社Gunosy
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12
企業理念:「情報を世界中の人に最適に届ける」
事業内容:情報キュレーションサービスその他メディア開発及び運営
提供サービス:グノシー、ニュースパス、auサービスToday、YOU IN
【本件に関するお問合せ先】
株式会社Gunosy 広報担当 E-MAIL:pr@gunosy.com