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2019.10.08
プレスリリース
Gunosy Capital、インドで若者向け少額デジタル融資を提供するGaragePreneurs Internet に投資
株式会社Gunosy(本社:東京都港区、代表取締役CEO:竹谷祐哉、以下 Gunosy)は、投資育成事業を行う子会社のコーポレートベンチャーキャピタルGunosy Capital Pte. Ltd.(所在地:シンガポール共和国、代表取締役:木村新司、以下 Gunosy Capital)が、インドで若者向け少額デジタル融資 (slice) を提供する GaragePreneurs Internet Pvt Ltd.(以下 GaragePreneurs)に投資を行ったことをお知らせいたします。
【GaragePreneursへの投資背景】
インドでは、銀行及びノンバンクによる伝統的な個人向け融資を受けるためには最低借入額・最低給与額・クレジットスコアなどの項目について厳格な審査を受ける必要があります(※1)。結果として、学生や勤続年数の短い若者に代表される、成熟したクレジットスコアを持たない人々に対する個人向け融資が促されない状況が続いてきました。2018年に起きた一部ノンバンクの流動性不足・信用リスク懸念を発端として金融機関が融資を控える方針を取っており(※2)、市場環境の観点からも、金融機関の個人向け融資には一定の制約がかかっている状況です。
GaragePreneursが提供するsliceは、学生や勤続年数の短い若者に対して、簡便な登録によってスマートフォン、またはカードを用いた信用決済を可能にする少額デジタル融資サービスです。sliceは伝統的な手法では融資を受けることが難しい若者、及び短期着金の融資を求める人々の需要を取り込むことによりインドで急拡大しています。
インドソフトウェア・サービス協会(NASSCOM)によると、フィンテックのソフトウェアやサービス市場は、2020年には全世界で450億米ドルにまで拡大すると見込まれて(※3)います。
インド社会における信用経済の今後の発展性と、足許のインド金融市場環境を踏まえて、若者向けに日常的な生活における少額融資を提供するGaragePreneurs (slice) は今後も大きく成長が見込まれると判断し、今回の投資に至りました。
(※1)Digital Lending - Revolutionizing the loan Market in India
(※2)インドの不良債権問題
(※3)Fintech in India – A global growth story
Gunosy Capitalは今後も、国内外の成長が期待できる様々な領域に、引き続き投資育成を積極的に行っていきます。また、国内では既存産業で技術的に相互に連携することで、新たな成長市場の創出が期待できる分野への投資も検討し、行っていきます。
■GaragePreneurs Internet 会社概要
会社名:GaragePreneurs Internet Pvt Ltd.
本社:インド カルナータカ州、バンガロール
代表者:Rajan Bajaj
設立:2015年6月
事業内容:少額デジタル融資・信用決済・クレジットカード発行サービス
■Gunosy Capital 会社概要
Gunosy Capitalは、主にブロックチェーン、シェアリングエコノミー、AI等のデジタル領域において、技術革新が期待できる領域に対する投資育成を主な目的として、Gunosyの子会社として2018年7月に設立いたしました。今後も国内外の成長が期待できる様々な領域に、投資育成を行っていきます。
会社名:Gunosy Capital Pte. Ltd.
本社:シンガポール共和国
設立:2018年7月
事業内容:投資育成事業